災害自販機とは

地震などの災害時に非常用飲料を提供

災害自販機とは、「災害対応自販機」「災害対応ベンダー」とも呼ばれ、地震などの災害発生時に、自販機の中の飲料を、被災者へ無償で提供する自販機を指します。
災害自販機は、外部からの電源を使わずに飲料を取り出せる仕組みが備えられており、緊急時の救命活動の一端として、多くの飲料メーカーで設置が進められています。
これは、災害時には、「自販機を非常用飲料の備蓄庫」とする、新たな試みですが、多くの自治体や企業様から、災害に備えた飲料水保管の負担が軽減される活動と期待されています。

環境に強い「手動式」と多機能な「バッテリー式」

災害自販機には、大きく分けて「手動式」と「バッテリー式」の2種類があります。
「手動式」は、自販機の飲料を取り出すのに電気を必要としないため、あらゆる環境に強く、バッテリーなど予備電源のメンテナンスを必要としません。
「バッテリー式」は、自販機内部のバッテリーを使うことで飲料を取り出します。停電時にも電光掲示板が動作するなど多機能な反面、予備電源に不具合が出ると全ての機能が停止する可能性があります。

3.11東日本大震災と災害自販機の現在

3.11東日本大震災では、多くの災害自販機が被災者への飲料提供を行いました。当時は、バッテリー式が広く普及していましたが、電気系統の不具合などが原因で、一部の災害自販機が稼働しないなど、課題も残りました。
震災後、これらの反省点から、多くの飲料メーカーが、手動式の災害自販機を採用し、ラインナップに加えました。
現在では、自販機を設置する環境に応じて、手動式とバッテリー式を使い分けるケースが増えています。

災害自販機を製造するライズ・アップの取り組み

ライズ・アップは、2009年に「手動式」災害自販機を世界ではじめて開発しました。
災害時の過酷な環境でも飲料が提供できること。災害自販機にとって当たり前のことを、徹底して追求した結果が、バッテリーを使用しない「無電源方式」の災害自販機でした。
手動式災害自販機は、2011年の震災以後、多くの自治体や飲料メーカー様からお問い合わせをいただき、現在もシェアを伸ばしています。
私たちライズ・アップは、これからも、災害自販機の製造を通して、多くの人達が安心して生活できる社会づくりに貢献すると共に、自販機業界の発展に寄与していきます。

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